鬼女たちのくすぐり奴隷

第4話 鬼女たちのくすぐり奴隷

俺を取り囲む8人もの鬼女たちはにやにやと笑いながら舐める様に全裸の俺を見下ろしている。
大股開きで膝立ちのまま両腕を上げて動けない俺の脇腹を彼女たちはつんつんと指でつっつき、俺の身体は右へ左へくねらせるような滑稽なダンスを踊らされていた。

やがて満足したのか準備運動のつもりだったのか、俺の脇腹をつっつく責めは終わって2人の鬼女たちが左右に立って脇腹に両手の指を添えた。
条件反射的に身体がびくりと震え、これだけで笑ってしまいそうになる。
・・・が、覚悟を決めて待っていた刺激が来ない。
前方に立つ鬼女を見上げた俺の顔には分かりやすく疑問符と不安が浮かんでいたのだろう。
彼女が俺の顔を見てぷっと吹き出したのと同時に脇腹をすさまじいくすぐったさが襲った。

左右に立つ2人の鬼女たちが俺の脇腹に指を食い込ませ、くりくりと激しく揉みほぐしてきたのだ。脇腹へのくすぐり刑は上へ下へと場所を変えながら隙間なく執行される。
俺はたまらず笑い転げ、この刺激から逃れるために何とかしゃがんだり身体を亀のように丸めようと試みるのだが、当然のごとく頭上で両手首にはまった拘束具がそれを阻んでいる。
俺は膝立ちのまま腰を引くのが精一杯で、頭上高くバンザイの状態に上げられた両腕が引っ張られ無防備なわき腹を更に晒すだけの結果に終わる。
そしてそんな抵抗をした俺をあざ笑う様に左右の鬼女たちがさらにわき腹へのくすぐりを激しく、いやらしいものに変えてくる。

もう一人の鬼女が俺の背後に回り込んだ。

「ベッドに縛り付ける時と違って、立っているとこういう所も責められるからいいわよね。」

言いながら今度は背中に指を這わせ始めた。
筋肉の起伏を確かめるように、上から下へ。
ゆるゆると指で撫でられた背中がピクピクと震えるのが自分でも分かった。
背中を撫で回される何とも言えないむず痒さと、左右の脇腹へ加えられる苛烈なくすぐったさを同時に味わった俺はどうする事もできず、
曲げられない膝をとにかく曲げて腰を落とそうと力を入れて踏ん張りながら、それも叶わず惨めに笑い悶えるだけだった。
だが背中に指を這わせる鬼女がさらに腰から下に指を移動させて尻の割れ目に到達した事で、かつてないくすぐったさを味わって今まで引いていた腰を逆に前に突き出して大きく背中を反らせてしまう。

「ひぃぃいっ」

「うふふふ、お尻は触られただけでくすぐったくてたまらないでしょう?ここをこちょこちょされたら、一体どうなっちゃうのかしら?」

人差し指を知りの割れ目に当てたまま、意地悪く鬼女が言う。

「や、待っ・・・・!」

俺の制止を待たずに彼女は尻の割れ目に沿わせた指を細かくこちょこちょと動かし始めた。

腋の下や脇腹よりも敏感な部位に襲い来る未知のくすぐったさに、意図せぬ甲高い嬌声が自分の口から出てしまうのが分かった。
彼女は興が乗ったようで今度は尻肉全体を10本の指でこちょこちょとくすぐり始める。
触れられただけで飛び上がってしまうようなくすぐったい刺激が尻全体から俺を責め立ててくる。
彼女はくすぐる部位を細かく吟味するように上下左右に手を移動させて尻のあちこちをくすぐり、
部位を変える度に質の違うくすぐったさが襲ってくるのだが、そのどれもが俺には到底耐え難いものだった。
もちろん脇腹へのくすぐりも止んではくれない。
3人がかりでくすぐられる苦しみに、俺は我も忘れて笑い狂っていた。

更にもう1人が俺の正面に陣取る。彼女はしゃがみ込むと、俺の股間をまじまじと見つめてくる。
俺は尻へのくすぐりに耐えきれず腰を思い切り前に突き出しており、彼女の眼前に大きくそそり立ったモノをさらけ出している格好だ。
こんな状況だが俺は羞恥から思わず目を逸らしてしまった。
彼女は何も言わずに、両手を使っておもむろに股間周りをくすぐり始めた。
羞恥を感じる余地もなく俺は反射的に腰を引いてしまうのだが、後ろで待ち構えていた尻へのくすぐりをもろに受けて、再び飛び跳ねる様に腰を前に突き出す。
前後で俺を挟み立っている鬼女たちは、わざと逃げる猶予を与えて俺をからかう様に腰を前後に振らせて楽しんでいる様だった。

辛く苦しい責めが突然中断されたのはそれからしばらく経ってからだ。

一番最初に俺を責めていた鬼女が休憩を終え、こちらの様子を見て顔色を変えて戻ってきたのが分かった。
俺の脇腹や尻をくすぐり続けていた3人の鬼女たちはすぐに空気を察してさっと俺から離れるが、
それに気付かず目の前で一心不乱に俺の股間をくすぐり続けていた鬼女だけが髪を掴まれ、乱暴に地面に引きずり倒される。

「この男には手を出すんじゃないって言った筈だけど。」

と怒気を浮かべて周りを睨みつける鬼女。
揉めるのかと思いきや、意外にも周りの鬼女たちには異をとなえる様子もない。
先ほど引きずり倒されて顔にすり傷を作り地面を這う鬼女も、

「ちょっとつまんだだけじゃない、もうしないわ」

と言ったきり大人しく引き下がっていた。周りの鬼女たちも同様だ。
白けたように散り散りになって他の獲物の所へ移っていく。こいつらの間で序列でもあるのか、あるいは奴隷1人にそこまで執着する理由もないのか、
ともかくこの場には最初に居た鬼女と俺の2人だけが残された。
彼女の苛立ちはまだ収まってはおらず、それは何故か俺にも向けられている様だった。

「何をされたの?」

「・・・は?」

呆けた声で聞き返す俺を見て鬼女は更に苛立った様に俺の股間のモノをつかむと、

「あいつらに何をされて、こんなに悦んでるのかって聞いてるのよ」

股間がこんな風なのは媚薬のせいであって、別に悦んではいない。むしろ限界に近いくらい身体も疲弊している。ひどい言いがかりだ。
が、彼女の怒り様を見る限り弁明はしない方が良さそうだった。

「答えなさい、さっきまで他の女に、どこを、どんな風に、あっさり差し出して、いじめられて、いたの?」

「お前、何言ってるんだ」

「いいから。」

彼女が俺の股間をつかむ手に力を入れる。

「おっ・・・!し、尻を」

「お尻ですって?」

彼女は俺の背後に手を回し、尻を撫で回し始める。

「お尻をくすぐられたのね。こんな風に?」

細い指を立ててこちょこちょと細かくくすぐり始めた。

「ひっ、ひゃべっ・・!」

耐え難いくすぐったさ。
先ほどの悪夢が再び蘇り、俺は腰をくねらせ逃げようとするが、彼女がそれを許さず手を追随させてくる。

「ほら、ちゃんと答えるのよ。どんな風にくすぐられたの?」

「おっ、尻の割れ目を・・・くくくっ、ひゃぁっ」

「こうかしら?こちょこちょこちょ」

それから俺から先ほどまでどんな風にくすぐられていたのかを事細かに聞き出し始めた。
そしてそれを再現するように、否、先ほどの鬼女たち以上に丹念に、執拗に、いやらしく苛烈にくすぐり責め立て始めた。
尻へのくすぐりに笑い悶えていると、鬼女が尻肉をつかんで広げ、菊門に指を這わせてくる。

「ちょっ!違うっ、そんな所までは・・・」

「黙りなさい」

彼女に菊門を人差し指でこちょこちょとくすぐられ始めた俺は、今までで最大のくすぐったさを感じて甲高い叫び声を上げてしまう。
もうなりふり構わず中止を求めるも、彼女は応じる事なく無慈悲なくすぐりを延々と与えてくる。

「やめてくれ?何よ、あの女のは良くて私のくすぐりは受け入れられないって言うの?」

検討違いな事を言いながらくすぐる手はやがて更に下、蟻の戸渡りや内股へと移動する。

「ここもさっきくすぐられてたかしら。」

「くひひひ、違う!そんな、そこっ、くすぐられてない!」

必死で否定してしまう。

「じゃぁどこなの?」

「ま、前の・・・」

「前のどこ」

詰問しながら、くすぐる手は片時も緩められない。

「あひゃぁあああッ!ひひひひっ、もうっ、もうやめてくれっ・・・」

「どこをくすぐられたのか、ちゃんと言いなさい。」

「ひぐっ、こ、かん・・・くくくひひひひッあっ、あッ!そこは駄目ぇ・・・だッ!!!」

「なんですって?」

「こ、こかんのっ、まわりです・・・くくくっ、ぎゃぁっはっはっはっはぁあああ」

「おちんちんの周りなのね?ここ?ここをこんな風にくすぐられたのね?」

鬼女の10本の指が俺の一番触って欲しくない部分を容赦なく這い回り、到底我慢など出来よう筈もないくすぐったさに俺は我も忘れて笑い狂い泣き叫ぶ事しかできない。

下腹部や脚の付け根を丹念にくすぐられ、俺の股間のモノは更に固くなって先端から汁を垂れ流していた。
だがそこには一切触れられる事なく、ひたすら周辺ばかりをくすぐられ続けるのだ。
鬼女はダメ押しとばかりに両手を使って、股間と尻の両方を同時に責め始める。

俺は半狂乱になって悪魔のような指から逃れようと天を仰いで叫び声を上げ腰を振りながら笑い悶えた。

ついに強い射精感を感じて、自分の股間から白いものが吹き上がる。
一度も触られていない股間から果ててしまったのだ。
その射精は経験した事がない程に勢い良く、そして長く続いた。
両手はバンザイの格好で固定されて、両足は開かされ膝立ちの状態で拘束され、屈辱的な姿勢のまま動けない身体の中心から精だけが放たれ続けた。

自分でもどんな表情をしていたのか分からない。
目の前の鬼女が満足そうにこちらの顔を覗き込んでいた。
射精がようやく落ち着いた時、俺は全身からは大量の汗をかき、髪をひたいにへばり付かせ、荒い息がおさまらないまま項垂れた。
くすぐりはいつのまにか止んでいたが、射精してなお俺の股間には彼女の指が這い回る感触が消えずにリアルな余韻として残っている。

そして鬼女が恐ろしい宣告する。

「それじゃあラストスパートよ。最後に思いっ切りいくわ」

もう声を上げる元気も俺には残っていなかった。

「ふふふふ、返事が無いわね。ちゃんと声を出せるようにしてあげる。」

言うなり鬼女は俺の脇の下を激しくくすぐり始める。

それは途方も無い、身体に電流が走ったかの様なくすぐったさだった。
もうこれ以上苦しいくすぐり責めは無いと思っていた。
だが射精直後で敏感になった身体へのくすぐりとはこんなにも辛いものかと改めて理解させられる。

「あぎゃはははぁは!待って、待ってくれ!イった!イったから!」

「イったから何だって言うの?許してもらえるとでも思ったの?」

「ひぎいいいぃぃ!やめ、やめて、許してえぇぇぇええっへっへっへへへっへぇええ!」

もはや理解を超えたくすぐったさが俺の全身と感情を支配していた。
女は俺の脇の下を激しくかき回し、脇腹に指を突き立てて揉みしだき、下腹部を加減なしにこちょこちょとくすぐり、太ももを縦横無尽に指を走らせ、足の裏やくるぶしを10本の指をフルに使ってくすぐった。
その例えようもないくすぐったさに俺はもはや笑い声とすら言えない獣のような咆哮と嗚咽と哄笑が混じった様な声を口から迸らせた。
笑い過ぎて半開きのまま閉じる事もできない口から涎を撒き散らし、目からは涙が溢れさせ、ひたすらくすぐられる苦しさから逃れる事もできずに不自由な身体を暴れさせた。

そしてあろう事か、俺の反応を見ながら頃合いと判断した鬼女はくすぐる指に力を込めてより一層激しく全身をくすぐったのだ。
その信じられない程のくすぐったさに、俺は自分でも意味不明な奇声を大声で上げ、そこから先は何も考えられず思考は少しずつ奪われていった。
頭を埋め尽くすくすぐったさの中、最後に認識出来たのは、みっともなく失禁してしまい自分の足元に水溜りができていた事。
そして俺を見ながら鬼女たちが何事かを話すのが耳に入った事だけだが、その意味までは解らなかった。

「ねぇ、新しい奴隷ってこの2人だけなの?こいつらの仲間もまとめて捕まえたんでしょう。」

「他の人間はみんな殺した。奴隷を生かしておくのもタダじゃない。健康も管理する必要があるし、身綺麗にしといて貰わないとね。」

「病気になったら殺してまた捕らえればいいじゃん。」

「もう一人の若い人間はじきに壊れるかもね。でもこの男は特別。私がこれからたっぷりと時間をかけて可愛がってあげる・・・」

「あら、お気に入りだったの?あんまり入れ込み過ぎないでよ・・・」

小便で汚れた身体を拭かれ、拘束を外されてどこかへ運ばれるのを感じながら急速に意識が遠のいていくを止められない。

これからどこへ運ばれてどんな扱いを受けるのか、そんな事に思考を割く余裕も気力も今の俺には残っていなかった。

END

F/Mくすぐり定食